「日本とフィリピンを生きる子どもたち‐ジャパニーズ・フィリピノ・チルドレン」出版のお知らせ



この度、「日本とフィリピンを生きる子どもたち‐ジャパニーズ・フィリピノ・チルドレン」を上梓いたしました。

日本人の父親とフィリピン人の母親の間に生まれたジャパニーズ・フィリピノ・チルドレンのなかには、日本人の父親との関係が途絶え、母親とフィリピンに取り残されてしまった子どもが大勢います。または日本の中でも婚外子として生まれ、あるいは両親が離婚したために、フィリピン人の母親以外に身寄りなく暮らす子どもが少なくありません。その数は、10万人とも20万人ともいわれています。

ジャパニーズ・フィリピノ・チルドレンの第一世代と同じ時代を生きてきた私は子どものころ、偶然テレビでジャパニーズ・フィリピノ・チルドレンのことを知りました。父親から存在を否定された子どもたちのことを知り、「もし自分だったら」とただ悲しく、恐ろしかったことを覚えています。

それから約20年後、私がフィリピンで出会ったジャパニーズ・フィリピノ・チルドレンはすでに成人しており、自分の言葉で思いを語ってくれました。
無責任な父親のことを赦そうとし、再会を願い、貧困のなかで懸命に生きる姿。
それはすでに「父親に捨てられたかわいそうな子」ではなく、しっかりと自分の足で人生を歩きはじめた青年であり、私自身も持つ「日本人の驕り」に気づかせてくれる存在でした。

けれども、ジャパニーズ・フィリピノ・チルドレンは、今も「日本」に翻弄されています。「父親に会いたい」という思いを利用し人身取引の餌食にするブローカー、差別、いじめ・・・。

それでも、たくましく生きようとするジャパニーズ・フィリピノ・チルドレンがいます。そんな彼らの声をぜひ多くの人に届けたい。そんな思いからこの3年間、フィリピンと日本で取材を続けてきた次第です。

現在ネット書店や、全国の書店で取り扱い中です。
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どうか本書を通して、彼ら彼女らのことを知っていただきたく、心よりお願いいたします。

野口和恵

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プロフィール

野口和恵

フリー編集者・ライター。児童書編集にたずさわるかたわら、国内外の子どもを取り巻く問題について取材。

著書に「日本とフィリピンを生きる子どもたちージャパニーズ・フィリピノ・チルドレン」(あけび書房)がある。


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