フィリピンのサッカーリーグと
日系クラブ「JPV Marikina FC」



3月24日発売の「アジアフットボール批評 issue04」に寄稿させていただきました。
(カンゼン社の皆さま、ありがとうございました!)


昨年9月に取材させていただいた、フィリピンのプロサッカーリーグと、日本人がオーナーをつとめるクラブ「JP Voltes」についての記事です。


フィリピンはサッカーよりもバスケットボールが盛んな国ですが、2009年からセミプロリーグが始まり、2010年には代表チーム「アスカルズ」がアジアの大会で活躍したことをきっかけに、少しずつサッカー熱が高まっています。

JP Voltes対Loyola Meralco Sparks。緑のユニフォームがJP Voltes。Loyolaのスポンサーはフィリピンの大手電力会社。ヨーロッパ育ちのフィリピン人選手を多数獲得している。


という私も正直、一年前まではフィリピンにサッカーリーグがあったことを知りませんでした。取材のきっかけは、日本でおこなわれたフィリピン関連イベントで、選手のお父さんにお会いしたことでした。JP Voltesの高野大志選手のお父さんの高野信さんは、かつてJICAの野球の指導員としてフィリピンに滞在された経験がある、フィリピン通のスポーツマンです。信さんにお会いし、フィリピンのスポーツ事情をはじめ、さまざまなことを教えていただきました。


今回の記事には書ききれませんでしたが、大志選手とチームメイトの高橋アレン選手からはフィリピン人選手との寮生活の話など、興味深い話もたくさんうかがいました。

高野大志選手と。フィリピン人の選手からは「お母さん?」と聞かれ、自分の年を感じる(!)

高野大志選手と高橋アレン選手。フィリピン人のお母さんを持つ二人。フィリピン代表入りもめざす。


またオーナーの永見協さんには取材に際し、多大なお気遣いをいただきました。実際のところ、フィリピンのサッカーリーグは、興業的にはまだまだ成り立っているとはいえず、オーナーの持ち出しでクラブ運営を続けている状況があります。そのなかでも、多くのフィリピンの若者にプロになる道を開き、貧困層の子どもたちの支援、育成にも熱心な永見さんのお人柄に感銘を受けました。


じつは、フィリピンのサッカー界は過渡期を迎えています。
これまで、フットボールアライアンスという資産家による有志の団体によって支えられていたUFL(ユナイテッドフットボールリーグ)は、この春からフィリピンサッカー連盟に引き継がれ、新しくPFL(フィリピン・フットボール・リーグ)という名称でスタートします。それにあわせて、各チームもホームタウンを持ち、地域を密着したチーム運営をめざしていくそうです。


「JP Voltes」は、マニラ首都圏のマリキナ市をホームタウンとし、それに伴い「JPV Marikina FC」にチーム名を変更して、新シーズンに挑むそうです。


フィリピンに先んじて、ほかのアジアの国では、サッカーは国民的なスポーツになっています。レベルも向上していて、アジアに渡ってプレーする日本人選手も増えているようです。


アジアのサッカー情報が満載の「アジアフットボール批評」は、サッカー好きにも、アジア好きにもうれしい一冊だと思います。ぜひ興味のある方はお手にとっていただければと思います。

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プロフィール

野口和恵

フリー編集者・ライター。児童書編集にたずさわるかたわら、国内外の子どもを取り巻く問題について取材。

著書に「日本とフィリピンを生きる子どもたちージャパニーズ・フィリピノ・チルドレン」(あけび書房)がある。


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