Archive for the ‘掲載・イベント情報’ Category

バハイ・トゥルヤンの紹介記事が掲載されました


バハイ・トゥルヤンの紹介記事を先日「Iおんなの新聞」に寄稿させていただきました。
機会をいただいた光吉記者に感謝!!
誌面データも提供いただきましたので、こちらにアップします。
どうぞご一読ください。

(クリックすると画像が大きくなります)

チャリティパーティのお知らせ―More than a shelter



私が2011年から1年半滞在していたフィリピンのNGO「バハイ・トゥルヤン」のソーシャルワーカー、エナさんが研修のため、日本に滞在しています。この機会にバハイ・トゥルヤンでの彼女の活動と、関わってきた子どもたちのケースについてお話をしていただくことになりました。


現地のNGOの取り組みについて、フィリピン人スタッフからお話を聞ける、貴重な機会です。
ご都合のつく方は、ぜひご参加ください。


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日時 7月1日(土) 午後6時〜8時45分
場所 池袋/がんばれ!子供村 2階
参加費  1000円(高校生以下は500円) 
(ラテン手料理&ドリンク&現地NGOへの寄付を含む。)
問合せ・申し込み  E-mail info@children-fn.comへ件名を「バハイ・トゥルヤンの挑戦」として。
※食事の準備のため、なるべくメールで事前に参加をお知らせください。

「子ども中心」の社会的養護とは?-②
映画「隣る人」から思う


隣る人」は児童養護施設「光の子どもの家」を8年間にわたり撮影したドキュメンタリー映画です。2012年の公開以降、各地で自主上映が続けられています。タイトルの「隣る人」は、この施設の理事長がつくった造語で、「いつも隣りにいつづける人」といった意味がこめられています。


「光の子どもの家」は、1985年に可能な限り通常の建物でふつうの暮らしを子どもたちに提供する、「子どものための子どもの」施設をめざしてつくられました。「〇〇家」と名前のついた民家5軒が設けられ、そこで子どもたちが保育士と生活しています。こうした形態は日本の児童養護施設としては、めずらしいといいます。


また、これも日本の施設のなかではあまり例がないそうですが、職員は交替制ではなく責任担当制というかたちをとっており、住み込みで担当の子どもと寝食をともにしています。「私のママだよ」と子どもたちが保育士をとりあったり、実母の面会に戸惑ったり、子どもたちの多感な表情をカメラは静かに映しています。


児童養護施設を記録した映像をテレビで見たことは何度かありますが、この映画のように子どもたちの顔を映したものは見た記憶がありません。プライバシー保護の観点から映さない、または撮影してもモザイクを入れたり音声を変えたりすることが、報道の場合は当たり前になっているのではないかと思います。私自身も取材をする立場として、その考えはよく理解できるものです。


それがなぜこの映画では子どもの素顔を出せたのか。意外にもそのきっかけとなったのは、そこで暮らす子どもたちの言葉だったといいます。以前、光の子どもの家ではニュース番組の取材を受けたとき、やはりプライバシーを守るために徹底的な規制をかけました。けれども自分の顔にぼかしの入った映像を見た子どもたちは、理事長に強く抗議をしたといいます。


「私たちは何かわるいことをしたの? 甲子園に出る高校球児たちはだれもボカシが入ったりしないのに」。
それが彼女たちの思いでした。


実際に子どもたちのなかには、カメラに映ること嫌がる子もいるでしょう。さまざまな事情もありますし、一定の配慮は必要だと思います。
けれども「社会から隠されることなく一人の人間として堂々と生きていきたい」という思いも、また子どもたちのなかにあることを、このエピソードは教えてくれるようです。


光の子どもの家は、行事を通して地域の人々と交流し、育児相談にのったり、家出少年の駆け込み寺にもなったりと、地域社会のなかでなくてはならない存在になっています。
しかし、立ち上げる前は、住民から「児童養護施設ができると、地域の学校の教育環境が破壊される」といわれ、反対運動が起こりました。「札付きのワルが来る」という噂も流れ、地域の理解を得るために大変な苦労をされたそうです。


社会のなかでなくてはならない場所なのに、近くにあるのはなんだか面倒だと思われ、誤解され、排除されてしまう。これはなぜでしょうか。


児童養護施設や里親など、家庭で暮らせない子どもを支える制度を「社会的養護」とよびます。社会で子どもを支えていこうという意味がこめられています。


「けれども実際にはまだまだ社会的に知られていないし、児童養護施設というと『暗い』、『かわいそう』というイメージが強いんです」と話すのは、中学生時代に児童養護施設での生活を経験した筒井保治さんです。


現在、筒井さんはお仕事のかたわらIFCAという団体に関わり、社会的養護を明るいものにするために活動されています。アメリカの青年たちとも交流をし、日米の社会的養護が良いものになるように、尽力しています。


5月13日に、筒井さんをゲストにお招きして、「『子ども中心』の社会的養護とは?」をテーマにお話しを聞くイベントを予定しています。ぜひ多くの方にお越しいただければと思います。

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Talking-Gig「子ども中心」の社会的養護とは?


ゲスト 筒井保治さん
さまざまな事情から家庭で生活することのできない子どもたちを、支えるしくみが児童養護施設や里親といった社会的養護です。けれども、日本の社会的養護にはさまざまな課題があるといわれています。社会全体で子どもを支えるため、大人一人ひとりにどんなことができるでしょうか? 自分自身も児童養護施設での生活を経験し、当事者の子どもの権利保障、生活向上のために活動を続ける筒井保治さんにお話を聞きます。


2017年5月13日(土) 18:00 – 21:00
バリアフリー社会人サークルColors
(東京都大田区東京都大田区東矢口3-3-1 Transit yard 1階)
参加費…フリードリンクお菓子アルコールあり1500円


参加を希望される方は、よろしければ下記のフェイスブックページから参加ボタンを押してください。
https://www.facebook.com/events/1919365674959350/

「子ども中心」の社会的養護とは?-①
「ルポ 児童相談所」を読んで


2015年に日本国内で把握された虐待件数は10万件以上。年間5万6000件あまりだった2010年から5年間で2倍近くも増えたことになります。


厚労省は「虐待そのものが増えていることに加え、社会的意識の高まりで、警察からを含めた通告や相談が増えた結果」と分析しています。後者のとおり、これまで見過ごされていた虐待がキャッチされるようになったのであれば、一歩前進といえるかもしれません。


けれども、この10万人の子たちが、その後どのように過ごしているかは、あまり顧みられることはないのではないでしょうか。


児童相談所は通報を受けたあと、子どもや保護者に会い、重篤なケースは児童相談所内の一時保護所で保護されます。そこで、一定の期間をへて、家庭の状況に改善がみられる場合は家庭に帰りますが、家庭で適切な養育を受けるのが難しいと判断された場合は、児童養護施設や里親のもとへ移ることになります。


虐待を受けるなど、危険な状態にあった子が児童相談所に保護されたと聞くと、周囲はほっとするかもしれません。私にも心あたりがあります。けれども、当の子どもたちはどう思っているのでしょうか。


「ルポ 児童相談所―一時保護所から考える子ども支援」(ちくま書房)
は、社会企業家の慎泰俊さんが10か所の一時保護所を訪問、2か所の一時保護所に住み込み、子ども、親、職員100人以上にインタビューをとったルポです。


それによると一時保護所に入って「安心できた」という子どももいる一方で、「あそこは地獄」と語った子もいるといいます。


一時保護所にいる間は、学校へ通うことも自由な外出もできず、外とのかかわりが一切持てなくなります。これは、虐待の加害者だった親が子どもを取り戻しにくるのを防ぐためです。けれども、子どもたちは親しい友人にも何もいうことができないまま一時保護所へ連れてこられ、この先、自分はどうなるのか、いつまで一時保護所にいなければいけないのかもわからない、精神的苦痛を抱えているのです。さらに、子どもの数が多い保護所では、職員が細やかな対応や意思の疎通が難しく、それがますます子どもの不信感を募らせることになっています。


こうしたことを書くと、「児童相談所は何をしているのか?」という批判が出ると思います。けれども著者は、「いちばんの問題は、地域コミュニティの力が弱り、子どもを支えることができなくなった結果、児童相談所が子どもに関する問題をすべて抱えなければならない状態になっていること」と指摘しています。


本書に出てくる児童相談所の所長の言葉は重く受け止めなければと思います。
「虐待に関して、多くの人が正義感に燃えて勇ましいことを言うが、自分の現在の仕事や地域に問題が発生すると、後ずさりして『児相にお任せ』ということが多い。結果として、現場の仕事は日に日に増えていき、職員が疲弊しており、それが子どもの虐待死を防げなかったり、そこまでいかないとしても、子ども支援が十分にできないことにつながっている」


著者は解決策として一時保護の必要な子どもを、一時保護所のかわりに地域の里親家庭や児童養護施設などで預かる一時保護委託の拡大をあげています。
また、学校や民間団体、地域のボランティアなどが協力して、子どもや地域から孤立しがちな保護者を見守るネットワークづくりも提案しています。こうした取り組みは大阪や平塚などで、すでに実践されているそうです。


それぞれが自分たちの生活を送りながら、地域の子どもを見守りつづけるのは、誰にでも容易にできることではありません。けれども子どもの問題を行政任せにするのではなく、自分たちも担い手になり得るのだという意識を持つことがまず大切ではないかと、私は思いました。


このテーマに関連して、来月下記のようなイベントを予定しています。
お時間のある方はぜひ!


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Talking-Gig「子ども中心」の社会的養護とは?


ゲスト 筒井保治さん
さまざまな事情から家庭で生活することのできない子どもたちを、支えるしくみが児童養護施設や里親といった社会的養護です。けれども、日本の社会的養護にはさまざまな課題があるといわれています。社会全体で子どもを支えるため、大人一人ひとりにどんなことができるでしょうか? 自分自身も児童養護施設での生活を経験し、当事者の子どもの権利保障、生活向上のために活動を続ける筒井保治さんにお話を聞きます。


2017年5月13日(土) 18:00 – 21:00
バリアフリー社会人サークルColors
(東京都大田区東京都大田区東矢口3-3-1 Transit yard 1階)
参加費…フリードリンクお菓子アルコールあり1500円


参加を希望される方は、よろしければ下記のフェイスブックページから参加ボタンを押してください。
https://www.facebook.com/events/1919365674959350/

イベント・掲載情報


学習会「日本とフィリピンを生きる子どもたち-ジャパニーズ・フィリピノ・チルドレン」


昨秋、出版した拙著、「日本とフィリピンを生きる子どもたち―ジャパニーズ・フィリピノ・チルドレン」
の取材経験をもとに、日比で暮らすジャパニーズ・フィリピノ・チルドレンが抱える思いと課題についてお話をさせていただきます。

主催 ストリートチルドレンを考える会
日時 3月18日(金) 午後7時〜8時45分
場所  池袋・がんばれ!子供村2階
参加費 ワンコイン=500円 
    (軽いラテンディナーとドリンク付)    
申込  info@children-fn.com へ「3/18」と書いて、
     氏名と人数をお送りください。
   ※料理とドリンクの準備のため、できるだけ事前に申込をお願いします。


※「日本とフィリピンを生きる子どもたち‐ジャパニーズ・フィリピノ・チルドレン」は以下のメディアでご紹介いただいています。※


◆「しんぶん赤旗」2015年1月29日号の読書欄、本と人とでご紹介いただきました。


「女性&運動」2月号
ジェンダーNOWで、本書を書くまでの経緯について執筆しました。


「サイゾーウーマン」

インタビューコーナーで、ジャパニーズ・フィリピノ・チルドレンの抱える問題についてお話しさせていただいています。


前田ムサシさんのブログ
「フィリピン母ちゃん奮闘記」の著者でもある、前田ムサシさんのブログでご紹介いただきました。
前田さんの漫画は執筆中も何度も読み返していたので、光栄の一言につきます!
前田さんのブログ記事はどれもおもしろいですよ。


◆ふぇみん2016年2月25日号


Mネット184号 書籍紹介

プロフィール

野口和恵

フリー編集者・ライター。児童書編集にたずさわるかたわら、国内外の子どもを取り巻く問題について取材。

著書に「日本とフィリピンを生きる子どもたちージャパニーズ・フィリピノ・チルドレン」(あけび書房)がある。


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